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はじめましてー
コロナに席捲された2020年を経て、今は2021年7月。
まだまだ安心はできませんが、世界は少しずつ元に戻ろうともがいています。
そんな状況の中、所用があってドイツに来ました。
場所はデュッセルドルフ。季節は初夏、7月の前半。
ここまで来たら、パリまで直行の電車で4時間ちょっと、そこから南仏アヴィニヨンまでも電車で3時間弱。。だよ?
そんならちょっくらアヴィニヨンの演劇祭へ!!
ってなるのは演劇ファンか南仏ファンか、そのどっちもか。。とにかくアヴィニヨンに行くことにして、さまざま準備しているのです←今ココ。
さてさてアヴィニョンと聞いて、思い浮かぶのは。。。
♪橋の上で踊ろよ踊ろよ、橋の上で輪になって踊ろ♪
の「アヴィニョンの橋の上で」でしょうか。(誰も知らない…?うそでしょ…。歌いながら踊ったよね…。いや踊ってないけど…。)
この「アヴィニョンの橋」は、まちのすぐそばを流れるローヌ川にかかっている、サン・ベネゼ橋のこと。でも今やこの橋、途中までしかなくて、しかも橋の幅が狭いから、輪になって踊るのいまは無理、なんだとか。
じゃピカソの「アヴィニョンの娘たち」!
いえ、このアヴィニョンは違うんですね。バルセロナの通りの名前だそうで。
(今まで南仏のアヴィニョンかと思ってたし。)
では教皇庁!
教皇庁は、14世紀にローマ法王をめぐるゴタゴタで(いろいろ読んでもよくわからない。。)、一時期、法王がいた宮殿みたいで、とにかくどデカい。
この法王庁の宮殿前にまたまたどデカい広場があり、ここが、アヴィニョン演劇祭の発端になったのだそうです。
そもそもアヴィニョン演劇祭とは…調べればいっぱい出て来るのでサクッと説明…イギリスのエジンバラ演劇祭、ルーマニアのシビウ演劇祭とともに、ヨーロッパの三大演劇祭のひとつ、演劇を愛する人々の聖地といってもいいイベントです。
第2次大戦直後の1947年、ジャン・ヴィラールという方が、この教皇庁前の広場で行った野外演劇が始まりだそうで、そこから毎年行われ、今年で第75回。昨年はさすがに中止になりましたが、2021年の今年は7月5日から始まっています。
公式招待の「IN」と、自主参加の「OFF」の両方の作品が、街中のいたるところで上演されます。
そりゃあもう本当にいたるところで、街を歩けば、道ばたでいきなり始まるパフォーマンス、レストランでご飯食べてるとそこに楽団がやってきて勝手に演奏、すれ違う人ごとに無理矢理芝居のチラシを渡される、教皇庁前の広場では、いつも何組ものパフォーマーが同時多発的に何かやってる。。。
「IN」は必ずチケットが必要。舞台は、教皇庁の中庭の特設会場だったり、野外の石切場だったり、大学の構内だったりですが、比較的大人数の会場が多いです。でもチケット代はそんなに高くないんです。数がないので取るのは大変だけど、高くても5000円くらい。
「OFF」は、街中の大小さまざまな劇場、広場、ギャラリー、倉庫、道ばた、レストラン、エトセトラエトセトラ。。。
チケットがいるものもいらないものもありますが、無料なら投げ銭は必ず!
楽しんだよという感謝の気持ちを言葉とおぜぜで伝えましょう。
街中の劇場では、朝の9時ごろから夜中の12時くらいまで、次々と別の芝居が上演されていたりもします。ある劇場では、1日に7~8組、2時間おきくらいに別の劇団の上演があって、一体どうやって準備するのか見当もつかないけど、本当に楽しそうです。
小さな運河のそばには小さな劇場がひしめいている通りがあって、演劇にさほど興味がなくても、歩くだけでも楽しいし、ふらっと劇場に入ってみるのもいい。
私は子供向けのものやダンスなど、言葉がわからなくても楽しめるものを選んだりしますが、カンで選んで当たりならうれしいし、外れても話のネタになるしね。
演劇って敷居が高い、わからないと見ちゃだめみたいなイメージ、あります?
どーんな高尚な演劇だって、人が演ってるんですから、いろいろ理解できるはず。しかも演劇はその場でないと体験できないから、その時の会場の雰囲気や、どんな人が周りにいたか、野外なら風が吹いてたとか、犬が通ったとか、いろんな要素があって、それを丸ごと楽しめちゃいます!
そんなアヴィニョン演劇祭に行ってみたレポートを、この後数回にわたってお送りしますー
お楽しみに♡