フランスの建築④
〜マルシェ〜

2022.01.07渡辺羅須
フランスの建築④ 〜マルシェ〜
Q. 「フランスと言えば?」
「マルシェかな」

フランスで? と疑問に思ったそこのあなた! ぜひ一度フランスに行って、直であの場面を見て欲しい! 匂い、人との距離、会話などが人間味あふれ出ている空間で、昨今のコロナ禍ではなかなかない”人”を感じる空間でした。


そもそもマルシェとはフランス語で、意味は市場。日本と同じく朝から昼過ぎまでをメインに行われています。場所はそれぞれの街の広場や教会の前で行っています。規模は様々ですが、売っているものは日本と同じように野菜や果物、魚などの生鮮食品から、竹細工や骨董品、手作りの木の食器など、様々なものを売っています。


市場の最大の魅力は「会話」だと思いました。皆さん、結構喋ります。これはどこどこのやつだよ、今年は良い気候だからワインが美味しいかも、あのチームは今年よくない、引越し業者はここが良いぞ、など「いや何の会話してるの?」 と思える事を違う店の店員同士だけでなく、お客さんと店員さんが会話しているそうです。(フランス語は聞き取れないので、教えてもらいました。)

いやいや、それは常連だけで旅行者は関係ないでしょ、と思ったあなた、そうではないんです!旅行者にも(たまに容赦のないフランス語で)話しかけてくるのです!どこからきたのか、何を食べたのか、これを食べないとダメだぞ、などなどドンドン話しかけてきます。
もう何を言いたいかわかると思いますが、これがとても楽しい!しかも、いろんな情報を得る機械になります。


このような景色は日本でもあったと思いますが、現代ではなかなか見ることができない景色となりました。
マルシェではまだ「人から人」へ文化が直接渡されて行くような気がして、論理的とか効率的とは全く違った形の文化が作られているように感じました。

今日はここまで。

渡辺羅須
1993年、東京都生まれ。好きな食べ物は納豆。好きな動物は猫。スポーツは大体好き。小学校~高校まではバスケをしてた。マイブームは建築。口内炎ができやすいのが悩み。