「カテドラル効果」と呼ばれる効果がある。
簡単にいうと天井が高い部屋は「創造性」を、天井が低い部屋は「具体性」を考える事に適している、という意味だ。
空間は天井が高ければ良い訳でもなく、低ければ良い訳でもない。
もちろん広ければ良い訳でもなく、狭ければ良い訳でもない。
それぞれの作業、感じ方などに適した空間のサイズがあり、それに合わせて空間を作る、選ぶという作業が必要なのだと思う。

ワタリウム美術館の地下にOn Sundaysというカフェがある。
その一番奥にカカポのTYPE2を置かせてもらっている。

美術館とカカポの相性は非常に良い。
美術館で様々なものを見た後、何かよく分からない衝動に襲われた人も多いと思う。
手を動かしたり、今日見たものを思い出したり、本を読んだりしたくなる。

顔は無表情だが、心はこんな感じ

そんな時にカカポがあったら、中に入り何かをする。

少し時間が経つと、こうなる。

中は落ち着くし、何か作業をするのに適していて、加えて狭さ、低さが妙に良い。
ひとりでで来る人のほとんどは、1度は中を覗き、そのうち半分以上の人が中に入る。
さらに半分の人は中で何かしらの作業をする。

言葉で言い表せない、妙な身体とのフィット感。
体験すれば、わかってもらえるはず。
美術館×カカポの相性の良さを。

まずはワタリウム美術館に行ってみて。

cacapo編集部
「家の中の家 カカポ」の企画部による、空間を遊ぶウェブマガジン「CACAPO」の編集部。少人数精鋭。ダンボールと紙管の山に囲まれて日々仕事に励む。年齢はフットワークで決まるがモットー(なのか?)。