このダイナミックさは建築でしか感じる事ができません。カカポでは「自分で作った空間に自分で入る」という事をコンセプトとした様々な建築あそびワークショップを展開しています。
建築あそびの中で培われる能力の中に身体的な感覚があります。これは空間をもう少し大きく、ここを高くなど、自分なりに感じた事を空間に反映していきます。これに加えて限られた部材しかないため、今ある部材の数を把握して最大の大きさなどを考える数学な感覚、安定する形などを追求する為の物理的な感覚が養われると考えています。
ただ、それ以上に建築のダイナミックさを作りながら感じて欲しいです!自分の身長を超え、天井部に届く事も可能なほど大きいものを自分の手で作れる感覚は、建築あそびでしか味わえないワクワク感があります!
おっと、私欲が出てしまいました。話をワークショップに戻しましょう。
今回ご紹介する高い建築を作ろうでは、建築的ダイナミックさを味わいながら数学・物理的な感覚を強いイメージを与える事を目標にしています。具体的に少しだけ流れをご紹介します。
①好きな部材を8つ(紙管4本, ジョイント4個)使って、好きな形を作ってみよう!
こうすると四角形を作る人や、L時のように作る子どもなどが出てきます。この時に、まずはドンドン子どもの手を動かす事で、少しづつテンションをあげていきます。
②さらに好きな好きな部材を8つ(紙管4本, ジョイント4個)加えてみよう!
小さな空間になってきます。この時に立方体を作る子や、自分の身長を超えるものを作る子、8角形を作る子など様々な子どもが出てきます。
③ ②で作ったものをグラグラしないようにしてみよう!
ここで初めて安定したものを作る事を求めます。この時は部材は足したり、ジョイントを変えたりしてグラグラしない形にしてきます。同じ長さ、ジョイントの特性などを物理的に体で理解し始めます。
④ その上に紙管を足して、自分の身長を超えるものを作ってみよう!
③の段階でなぜグラグラするのかを体感的に理解し始めます。それをより大きい形に応用していきます。され実際にどのような建築ができのか・・・
( 写真は一例です。 )
これより先はワークショップに参加して感じてください!
実際のワークショップでは導入として世界中の建築の紹介、高層建築や原始的な建築を紹介する事で、モチベーションをあげると同時に、自分が実際に作る時のアイディアにしていきます。
どのような建築が作られていくのかはその時にならないと全く予想ができませんが、毎回非常に興味深い建築になっていきます。子どもによっては手を動かしていくうちに高さではなく、別のテーマを自ら設定し、秘密基地のように作っていく子どもたちもいます。
さて、今回はどんな建築を作ってくれるのか、楽しみでなりません!!