ん?今さらだけど、カカポルって何?
カカポルと何かいいわけ?
カカポルんじゃなくてカカッポル方が楽しそうだわさ。
だいたいカカポルってちょっと何言っているかわかんないシー。
という方のためについに創刊!!
カカポ編集部渾身の企画―カカポル用語の基礎知識ぃぃ〜
てなわけで第1回の今回は「ヒューマンスケールとカカポ」。
ヒューマンスケールとは、デジタル大辞泉によれば…
物の持ちやすさ、道具の使いやすさ、住宅の住みやすさなど、その物自体の大きさや人と空間との関係を、人間の身体や体の一部分の大きさを尺度にして考えること。人間の感覚や動きに適合した、適切な空間の規模や物の大きさのこと。身体尺度。
ってぇことらしいです。今回はこれをカカポってみますのでしばしお付き合いを。
カカポを使って自分の空間(家や職場)に合うものを作ろうと思った時に、まず家の中の長さを測りますよね。
測ってみるといつも疑問に思います。
どうして1mとか2mとかのすっきりした数字でおさまらないんだろう?
畳の大きさは関東の場合、約1757.4 mm×878.7mm。
っていやいや、そんなら1800mm×900mmでいいじゃん。
なんなら2000mm×1000mmでいいじゃん。
そうすりゃ2mx1mだもんね、スッキリ!
ところが世の中そう甘くはないわけで、やはり畳は約1757.4 mm×878.7mmです。
さらに、木造の建物の柱と柱の間の距離を測ると、909mmだったりします。
扉とか、障子とか、押入れの1枚の幅もそうですね。
その昔、長さを測る時に使っていたのは人の体でした。その人の身体自体が定規だったわけです。
日本や東アジアには「寸」「尺」「間」などの単位がありますが、
(この起源には諸説あるのでその話はまた今度)
人の体を使ったという事は、作る人によって使用する定規が違っていたという事ですね。
たとえば身長2mの人が作る6尺の玄関と、1.5mの人が作る6尺の玄関では、大きさが違っていたわけです。
そもそも家や家具を作ろうと思った時には、自分の体に合った物であればいいので、相対的な長さの単位なんて関係ないと言ってしまってもいい。
後世、寸法は統一されて、1寸は何センチと決まりましたが、使う人のことを考えると、体に合わせて家具のスケールを決めることの方が理にかなっています。
扉は6尺、柱のスパンや押入れの奥行きは3尺としても、できたものの寸法は、職人によって違っていたわけで、それは別の角度から見ると、人が快適だと感じる寸法の感覚を知っていた、ということではないでしょうか。
今の私たちは、お店に売っている机のスケールに自分の身体を合わせて使っていますが、その逆の考え方もありだ、と思うのです。
ということで、そこのカカポっているあなた!
机を作ろうと思ったら、机の高さは何センチ?と調べるのではなく、自分が使いやすい高さや大きさのスケールを測ってみて、そのマイヒューマンスケールで作ってみる、というのが、快適カカポル生活への道、かもしれません。
本日のカカポル用語の基礎知識は、ここまで!