東京とフィリピンで5年間サラリーマンをし、
現在はドイツでひょんなことから未経験スタートでそろばんの先生をやっているユキグチと言います。
「この時代にそろばん!?」って思うかもしれませんが
はい、私も時代錯誤だなと思いつつも海外でそろばんなんて希少価値あるかな、とかちょっとヨコシマな気持ちではじめたタイプです。

ちなみにドイツ人は基本そろばんなんて知りません。
そろばんって英語だとAbacus(アバカス)って呼ぶんですが、ドイツ語でもAbakus(アバカス、いやアバクス??)って物が存在しているので
ドイツ人に「仕事何してるの?」って聞かれたときは
最初の頃は「子どもにAbakus教えてるよ!」って言っていたのですが、十中八九知らないので最近は
「子どもに算数教えてるよ。」って言っています。
正直言うと円の面積すら求められるか自信ないレベルなので算数の先生ってもはや詐欺だよな、って思いつつ毎日元気に過ごしています。
あ、ちなみに円の面積は半径×半径×3.14ですね。
さて私の小さな嘘のことは置いておいて、
みなさん小学校のときの教室って覚えていますか?
前の入り口から入ると黒板があって、その前に教壇があって
そして机がずらっと。
後ろにはロッカーがあって、そこにランドセル入れてたあの教室。
そういえば机の中には引き出しという名のお道具箱(って読んでいた気がする)を突っ込んでいましたよね。
今もあるのかな?
少なくとも90年代後半の新潟ではそうでした。
たまにお道具箱に潰されてぐしゃっとした「保護者参観のお知らせ」が奥から出てくるあのブラックホール。
あれにはほんと何度泣かされたことか。

深夜にふと絵を描きたくなって、スマホで描いてみたら悲惨な結果になりました。
話が少しずれましたが、大人になって そしてそろばんの先生になって気がついたことがあるんです。
それは
「教室空間って最適化されているのか?」
っていうこと。
最適化って言うと少し難しく聞こえるので、言い直すと「あの机が一方向にズラッと並んだ教室は子どもたちの学びに良いのか?」
結論から言うと、わたしは必ずしもそうだとは思いません。
とくに近年言われる「思考力を育む」とか「発言力を強化する」っていうことを重視するのであればむしろ従来型の教室空間は学びを阻害しているんじゃないかと。
百歩譲って先生の話を聞いてひたすらノート取ったり、ドリルとか問題に取り組むのであれば集中できるのかもしれませんが
集中するっていう目的なら、それこそもっと最適な机の配置もできるんじゃないかな〜って思います。
ちょっと真面目な話をしてしまいましたが、次回から数回に渡って
・海外の学校の教室空間ってこんなことになってるよ
・実際にそろばん教室の空間も変えてみた
・教室空間の最適解って?
あたりをゆるーく書いていこうかと思っています。
ちなみに先に断っておくと、まだ私が働くそろばん教室ですら最適化はできていません!
何なら書きながら試行錯誤していますので、こんなのおすすめだよ。っていうのがあればぜひ教えて頂けたらと思います。
ちなみに趣味でヨーロッパにいる間も色々な学校を見学しているので、最初はその辺りを紹介する予定ですので
乞うご期待!