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私 「日本人ってどんなイメージ?」
ドイツ人 「う~ん、クールなもの作るけど頭でっかちのイメージかな」
私 「随分正確に日本人を観察してるね。。。」
ドイツ人「でも数学的な能力は高いかな。」
私 「!!??」
こんな会話がありました。言われてみれば、これはよく聞きます。実際にPISA(OECD加盟国の子どもの学習到達度のテスト)では数学的リテラシーは高いです。そして科学者や研究者だけでなく、多くのビジネスマンや国語の先生までもが数学の重要性を訴えています。
そもそも数学は計算だけでなく、確率や図形的な能力など、その種類は多様です。ですが、特に問題となるのが「感覚」!
数学はきっちりしたイメージがありますが、実は頭だけでなく感覚的(身体的)に理解しないとつまづく部分が多いです。図形の問題の補助線、確率、ベクトル、距離や時間の関係性などを理解するには頭の中で状況をイメージする必要があります(特に図形の補助線は”センス”と言われる事もあるくらい難しい)。 イメージするには体験、経験していないとイメージする事が難しい、つまり身体的感覚がないと問題を解くのが難しいと考えています。
これらの経験は基本的には幼少期の遊びの中で養われていくと考えています。今思えば、追いかけっこや鬼ごっこした事ない人が距離と時間の関係性の問題について図式したりイメージできるのかな、と思うわけです。
長くなりました!
つまり、
・数学の問題の鍵は「感覚」
↓
・体験、経験がないとイメージできない、感覚的に理解できない
↓
・遊びの中でたくさんの物事を体験、経験する事でイメージを容易にする、「感覚」を養う
↓
・カカポを買う
という事になるわけです。(超強引)
さて、ではカカポはなぜ体験できるのか。実際にやってみましょう。
①一番短い部材で三角形を作ってみましょう」
https://youtu.be/PNzDbw87hFc
②その中の一本だけを変えて、三角形を作れるか考えてみてください。
・・・
できないんです!
これは三角形の一番長い辺は他の2辺を合計した長さよりも長くないといけないという性質があるからです。数式として書くと A > B+C や、今回は二等辺三角形なので A >2B という性質を体験できます。
次の問題です。
③カカポtypeEで直角三角形を作れるでしょうか?
・・・
実は作れるんです。
不思議ですが、43cmと60cmの二等辺三角形だとほぼ直角になります。(蝶番の遊び分のずれがあるので、完璧ではないのですが。)
さらにいきましょう。
④以下の図形に必要な辺の数は何本でしょう。
⑤カカポtypeEを使ってもっとも高い四角柱の大きさは?またその時に余る部材の数は?
さらに上級者の方向けに、
⑥以下の図形の中に四角は何個あるでしょうか?(14個じゃないです。)
今回は簡単なもののみを紹介しましたが、実際に手を動かしていくと簡単な数の計算から理論的
思考、力の方向性(ベクトル)などを遊びながら体験できます。この経験は「感覚」になると考え
ています。
え?もっと詳しく知りたい?ぜひ買って体験してみてください。
今日はここまで。
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