カカポのtypeEについての後編、一番大事な部分です。
まだ前編を読んでいない方は、まずは前編をお読みくださいね!
→https://cacapo.jp/cacapo/1360/
さて、typeEの最後の特徴 [ ③コミュニケーション能力が養われる ] について。
なぜこのことを最後にお話しするかというと…実はうれしい誤算だったからです。
と言うのも、このTypeEのワークショップを実際に行ってみると、
あらかじめ想定していたよりもはるかに活発に、子ども達の間でのコミュニケーションが行われたのです。
ワークショップでは、多くの子ども達が以下のようなプロセスを踏みます。
[人数 : 最大6人/1セット、時間は20〜30分程度]
1。各々1人1人が作り始める。
2。思ったものを作るには部材の数が足りない、などアイディアに煮詰まる。
3。良いアイディアを持った子ども、リーダーシップのある子どもに引き寄せられ、2~3人のグループになる。
4。全体で1つのものを作る。
このようなプロセスで、なぜか必ずと言って良いほど、最後は全体でひとつのものを作ります。
しかも、その間のコミュニケーションの量と質が、非常に高い!!
具体的には…
1〜2。の時によく聞こえてくる言葉は、
「あれが足らない」
「ここの繋ぎ方がわからない」
「安定しない、グラグラする」
など困っているから助けてほしい、何をすれば良いかわからない、というタイプのものでした。
しかし3。の工程になり始めると
「ここにこうしたい!」
「先にあっちを作ろう」
「これ持ってる?」などのコミュニケーションが始まり、そのほかにも
「ここはさ、秘密の場所にしたいから、壁が欲しいな」
「そうだね、そしたらこの長さの紙管を入れ替えるのはどうかな」
「オッケー、そしたらその長さの紙管を探してくるから、その間にここ作っておいて」
など、子ども達同士で物語を作り、アイディアを出し合うようになりました。
4。の工程では、ひとつの大きいものを作る中で、自然と役割分担ができます。
リーダーシップを発揮して指示を出す子、それに対してアイディアを出す子、
どんどん組み立てる子、バランスをとり安定した形にする子、
組み立てには参加せず全員に積極的に声をかける子などなど、
何度かのワークショップの中でも、必ずと言って良いほど、全ての子が役割を持つようになりました。
この現場を実際に見た先生からは「Amazing。。」の発言が!
本当に不思議なほど、今まで行った海外でのワークショップでは全て、
子どもたちの間で自然とこのようなコミュニケーションが行われたのです。
もちろん子どもたちの年齢やグループに参加している子の性格によって、細かい違いはありましたが、大きなプロセスとしてはこのような結果になりました。
うーむ、なんて興味深い!! とうなったそこのあなた、
実際に体験してみませんか?
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